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交通事故でてんかんをを患った人の慰謝料請求

田中弁護士

「外傷性てんかんって、一体なんの病気なんだろう?」

交通事故により、頭部に打撃を受けると、「外傷性てんかん」になるケースがあります。

しかし「外傷性てんかん」といわれても、どんな症状なのか、具体的にイメージできるという人は、ほとんどいないのではないでしょうか。

実は高次脳機能障害とも関係が深い、恐ろしい後遺症なのです。

今回は、交通事故による頭部の受傷により、発症することのある「外傷性てんかん」について、その症状や治療法、後遺障害等級を認定されるためのポイントや、慰謝料の請求などについて、詳しく解説してまいります。

交通事故でてんかんとなった時の症状とは

てんかんとは、大脳の神経細胞が異常に活発化して、興奮状態になることにより、大発作、焦点発作、精神運動発作を起こすことです。

てんかんには、大きく分けて2つ、

  • 原因不明な「突発性てんかん」
  • 脳の外傷や腫瘍による「症候性てんかん」

...に区分できます。そして交通事故による負傷後、てんかんになった場合は「症候性てんかん」として分類されます。

外傷性てんかんの概要

この症候性てんかんの内、交通事故の外傷により引き起こされる可能性があるのが、「外傷性てんかん」です。

なお、外傷性てんかんは、脳挫傷や頭蓋骨骨折の外傷が直接の原因となることが多いです。

下記が、外傷性てんかんの主な症状です。

欠神発作

短時間の意識消失を伴う発作

間代発作

痙攣発作

強強直発作

手足が突っ張り、体が固まる発作

オクロニー発作

全身、四肢の先が一瞬痙攣を起こす発作

オクロニー発作

特殊な行動、感覚、感情が変化するなど、様々な症状が現れる発作

そして、この「外傷性てんかん」も、発生する時期によって大きく3つ、

①直後てんかん
②早発てんかん
③晩発てんかん

...と区分することができます。

下記にて、この3つの症状を、より詳しく解説いたします。

直後てんかん

交通事故による受傷後、24時間以内におこる痙攣を、「直後てんかん」といいます。

(なお、受傷後24時間後以内に2回以上、てんかんの発作があれば「超早期てんかん」といわれます)

小児に多く発生します。外傷性てんかんへの移行はほとんどありません。

早発てんかん

交通事故による受傷後、1週間以内に発生するけいれんです。外傷性てんかんに移行するケースが多いです。

晩発てんかん

受傷後、8日以上以降に発症するけいれんとなります。なお、外傷性てんかんのほとんどのケースが、この晩発てんかんとなります。

外傷性てんかんの診断基準は?

次に、外傷性てんかんであることの診断基準を見ていきましょう。

外傷性てんかんの診断には、下記の2つのポイントがあります。

  • てんかんであることの診断
  • 脳の外傷が起因していることの診断
てんかんであることの診断

てんかんと疑われ場合は、まず被害者の脳波の波形を確認します。

この脳波にも、様々な種類があるのですが、てんかんを示す典型的な脳波は「スパイク波」「鋭波」といわれています。これを、臨床の専門医が厳密にチェックを行います。(脳波所見)

そしてもし、てんかんの疑いがあるという場合は、CTMRIによる画像検査を受けることが推奨されます。後の後遺障害等級認定の為にも、必ず画像検査をすることが望ましい

画像による脳の異常が確認できれば(画像所見)、医師による他覚的所見から「てんかん」と診断をされます。

脳の外傷が起因していることの診断

上記の診察で「てんかん」とされた後に、さらに細かい診断をおこないます。

これが「外傷性てんかん」の診断基準といわれるもので、下記の項目がまとめられています。

Walkerの基準

てんかん発作の症状が起きている
②外傷以前にはけいれんを起こしていない
③他に脳または全身疾患を持たない
④外傷は脳損傷をおこしうるほどに強かった
⑤最初のてんかん発作は、外傷以来あまり経過していない時期に起こった
⑥てんかん型、EEG、脳損傷部位が一致している

特に⑥がポイントです。

後の後遺障害等級の認定の為にも、CTMRIによる画像所見により、第三者から見ても、脳損傷があることが分かることが、のちに重要になっていきます。

外傷性てんかんの治療

外傷性てんかんは、発作のみならず、長期にわたり患者の日常生活や就労に支障をきたす、恐ろしい障害です。

治療方法は、主に発作を抑える抗けいれん剤の内服による薬物療法となります。

そのほか、発作を引き起こす脳の瘢痕を切除する手術も考えられますが、いずれにせよ、術後に長期間の薬物療法が必要となります。

そして、治療薬の内服を続けながら、脳波検査でスパイク波、鋭波が消失するのを待つのです。

また、被害者の家族が気をつけないといけないのが、性格や行動の変化や、人格の低下などの、高次脳機能障害の兆候について、日常的にチェックすることです。

特に、この性格変化や、人格の低下(無気力、意欲の低下など)は、よほど慎重に観察しないと、家族でも見落とします。

抗けいれん剤の投与期間は?

この抗てんかん薬は、主に症状を緩和させたり、遅らせるための薬です。

晩期てんかん発症の患者には、症状を緩和させるため、受傷8日以内でてんかん発作が起こっていない患者には予防的に、投与されます。

予防で投薬される場合は、脳のコンディションが安定する3ヶ月間、脳に大きなダメージがあり、脳波にスパイク波などが認められる場合は、約23年間を目安にすることが多いです。

交通事故によるてんかんで認められる後遺障害等級

下記では、外傷性てんかんになった場合の、後遺障害等級認定について、詳しく解説いたします。

外傷性てんかんの後遺障害等級

交通事故により負傷し、外傷性てんかんと診断された場合、認定される後遺障害の等級は、59号から12級です。

くわえて、もし高次脳機能障害が併殺している場合は、13級の認定もありえます。

それでは下記にて、詳しく見ていきましょう。

表:外傷性てんかんの後遺障害等級

11

てんかん(および高次脳機能障害の為に)常時介護を要する。

 

21

十分な治療にも関わらず、意識障害を伴う発作を多発するもの(週に1回程度)

33

十分な治療にも関わらず、発作を伴う精神の障害のため、終身労務に服することができないもの。

52

十分な治療にも関わらず、発作の頻度、または発作型の特徴などの為に、平均人の4分の1程度の労働能力しか残されていないもの。

74

十分な治療にも関わらず、1ヶ月に1回以上の意識障害を伴う発作があるか、または発作型の特徴のため、平均人の2分の1程度の労働能力しか残されていないもの。

910

抗けいれん剤を内服する限りにおいて、数ヶ月に1回程度、もしくは完全に発作を制御しうる場合、または発作の発現はないが、脳波に明らかなてんかん性棘波を認めるもの。

1213

 

脳波上、明らかな性棘波が認められるけれども、抗けいれん剤は服用する必要が無く、また発作も見られない。

外傷性てんかんの等級認定のポイントは?

外傷性てんかんの後遺障害等級の審査では、大きく分けて2つ、

  • 過剰な心配は不要な症状か?
  • 万全の体制でフォローが必要な症状か?

...に分類して、調査がおこなわれます。

なお、医師が後遺障害診断書を作成する上で、見ているポイントは、

①将来、外傷性てんかんの発作が発症する可能性がある
②脳波の安定が得られるまでは、抗てんかん剤の内服を続ける必要がある
③抗てんかん剤の内服が何年続くか見通しが立たない
④抗てんかん剤を内服していても、発作の可能性がある
⑤抗てんかん剤の内服を続けている期間、妊娠を避ける必要がある

...などです。

外傷性てんかんの治療を受けるにあたっては、良い専門医の診断を受けることも、忘れてはならない、きわめて重要なポイントです。

なぜなら、後遺障害等級を認定される上で、MRICTなどの「画像所見」と、脳波検査による「脳波所見」が、条件になってくるからです。

また、のちの示談交渉においても、交通事故との因果関係が争点になる際、この2つの所見の有無が決定的になってくるので、お忘れなく。

下記ではさらに詳しく、等級認定における注意ポイントについて解説いたします。

脳波にてんかんを示す波が認められない

脳波上の異常(鋭波、スパイク波)が認められない場合は、てんかん発作につながる可能性は、ほぼありません。

ちなみに、脳波に異常が見られないのに、抗てんかん剤を、予防的に投与されることは、よくあることです。この場合は、予防的に6ヶ月ほど、抗てんかん剤を内服して、3ヶ月ごとに脳波検査をおこないます。

脳波に異常がないと診断されたら、内服をやめて、治療終了となります。当然ですが、後遺障害等級は、認定されません。

脳波検査で境界波と診断された場合

脳波に、α波や徐波が認められた場合、「境界波」と診断されます。

これも、やはり抗てんかん剤を内服して、3ヵ月後ごとに脳波検査を受けます。もし異常な波の消失が認められたのならば、内服を止め、さらに3ヶ月に2回ほどの脳波検査をおこなって、変ががなかったら、治療終了となります。

このケースでも、後遺障害等級が認定されることはありません。

脳波検査で「スパイク波」が認められる場合

この「スパイク波」が確認されるか否かが、後遺障害等級を認定される上で、重要なポイントとなります。

この場合も、やはり抗てんかん剤を内服して、3ヵ月ごとに脳波検査を受けます。

ちなみに、内服をきちんと守り、過剰な運動も控えていれば、まずてんかんの発作は起こらないといわれます。もしスパイク波が確認されなくなった場合は、内服を止めてみて、さらに3ヶ月ごとに脳波を検査します。

もし交通事故での受傷後、6ヶ月以降にもスパイク波が確認されるようであれば、後遺障害等級910号が認定されます。

医師から、症状固定の判断が促されるのも、この時期となります。(この判断については、要相談事項となります)

意識障害を伴うてんかん症状がある場合

抗てんかん剤の内服を続けているのに、意識障害を伴うてんかん発作があるのは、深刻なケースです。

脳の損傷程度にもよりますが、後遺障害17級が認定されます。

特に、てんかん発作の繰り返し・連続は、脳細胞を破壊していくので、緊急に措置を講じなければなりません。

さらに、治療に使う強い抗てんかん剤は、肝機能に悪影響があるので、総合的な病院のフォローが必要になります。(これができるのは総合病院のみです)

この場合も、症状固定となるのには、はやくて6ヶ月が目安です。

外傷性てんかんの慰謝料の請求

外傷性てんかんになった被害者は、下記の慰謝料(損害賠償項目)を請求することができます。

外傷性てんかんの後遺障害慰謝料

まずは、外傷性てんかんの後遺障害慰謝料の相場をまとめました。

ただし、示談の交渉内容次第では、大きく変動することもあるので、あくまで参考程度に留めてください。

表:外傷性てんかんの後遺障害慰謝料の相場

等級

慰謝料の相場

11

2800万円

21

2370万円

33

1990万円

52

1400万円

74

1000万円

910

690万円

1213

290万円

なお、この慰謝料を請求するには、後遺障害等級を認定されることが条件となる点は、ご留意ください。

被害者本人には、てんかんの自覚症状があるのに、脳波検査や画像では異常が認められず、「他覚的所見なし」とされた場合など、そうすればよいのでしょうか?

その場合は自賠責では後遺症として認定されないので、民事訴訟(裁判)をする必要が出てきます。

ただし、民事訴訟を起こすとなると、過去の判例を調べ、勝訴となる見込みがあるのか、前もってしっかりと調査する必要があります。

外傷性てんかんによる逸失利益

逸失利益は、後遺障害によって失われた労働力に対する補償です。これにより、交通事故の被害者は、将来得られた筈の利益分の補填を受けることができます。

逸失利益の計算式は下記の通りになります。

年収 ×労働能力喪失率×中間利息控除係数(ライプニッツ係数)

上記のうち「年収」は事故前年度の年収か、まだ収入が少ない若年者の場合は「賃金センサス」をもとに算出します。なお、給与所得者以外は賃金センサスか、申告所得で計算します。

「労働能力喪失率」は後遺障害等級により、予め数値が設けられています。

「労働能力喪失期間」は症状固定時から67歳までの差分の期間となります。例外で、平均余命の半分が67歳より長い場合は、平均余命の半分の期間を用います

これらの数値を使い、ライプニッツ係数という中間利息控除を割り出します。

外傷性てんかんは逸失利益が認められにくい?

外傷性てんかんの場合、抗てんかん剤によって発作の抑制ができると、保険会社から逸失利益はないと主張され、争点となることが多々あります。

そしてたしかに、薬によって発作が抑えられているケースでは、逸失利益認定はかなり難しいです。

しかし、てんかんの症状や、後遺障害の等級によっては、被害者が将来的に損失を被る可能性が、無きにしも非ずというケースもあります。

示談では、保険会社にしっかりと伝えて、逸失利益の必要性を主張しましょう。説得が難しいと感じるのであれば、弁護士に相談することを、強くお勧めします。

そのほかの慰謝料・損害賠償項目

そのほか、外傷性てんかんの損害賠償項目として考えられるのは、

  1. 入通院慰謝料
  2. 休業損害
  3. 入院雑費
  4. 通院交通費
  5. 将来雑費

...等が挙げられます。

しかし、外傷性てんかんのケースは様々で、一概に「この症状の場合はこの金額だ」とはいえません。

適切な損害賠償の項目や、金額の算出基準、是非について、詳しく知りたい人は、別途弁護士に相談することをご検討ください。

まとめ

研究

外傷性てんかんについて、詳しく解説してまいりました。

交通事故で外傷性てんかんになった被害者が、慰謝料(損害賠償)を請求する時の、最大のポイントは、「後遺障害等級認定」です。

上記でも述べましたが、これには難しい判断、手続きが必要になってきます。

もし、自分で対応するのは難しそうだと、感じられるのであれば、交通事故のプロである弁護士に相談するのが確実な選択です。

  • 交通事故による外傷性てんかんは脳の損傷が起因している
  • 外傷性てんかんを治療するには抗てんかん剤の内服が必要
  • 外傷性てんかんの治療は2年以上かかることもある
  • 外傷性てんかんで後遺障害等級認定を受ける際ポイントとなるのは「脳波所見」「画像所見」

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